細胞培養加工施設(CPC:Cell Processing Center)とは
自己脂肪由来幹細胞治療は、細胞培養技術が重要なポイントです。
幹細胞の培養はCPC(細胞培養加工施設)で行います。CPCとはCell Processing Centerの略で、海外ではCPF(Cell Processing Facility)と呼ぶのが一般的です。
①培養した幹細胞は生きていなければ投与する意味がありません。そのため、細胞の生存率の高さが身体への定着率を左右します。
②幹細胞の培養では、ただ増やすだけでなく、身体に投与したあと、患者の血管の中でスムーズに動くことができる大きさのものを選ぶことも重要です。
脂肪由来の幹細胞は培養するだけでも難しいと言われています。当クリニックは国内トップクラスのCPCと提携しており、上記①②をハイレベルでクリアしています。
CPCの設備紹介
クリーンルーム
一般の作業室では多くの雑菌が浮遊している為、患者様の細胞を培養するには空気中における浮遊微生物を管理されたゴミ・塵が無い無菌環境のクリーンルームが必要となります。その為、外部からの雑菌の流入や部屋内で扱うウイルス・細菌などが外部に出ることを防ぐ気流構造になっております。 作業者は患者様の細胞加工を安全キャビネット内の作業台で行っております。
顕微鏡による観察
クリーンルーム内の顕微鏡で、細胞が接着したフラスコを観察しているところです。
重要な作業は
安全キャビネット内で行う
クリーンルームの安全キャビネット内で、遠沈管チューブからフラスコへ培地を移す作業をしています。
クリーンルーム制御盤
クリーンルームの無菌環境を適切に維持する為には、作業室の温度・湿度・清浄性などを制御する必要があり、その為の計器類を設置しており、24時間監視されております。
CO2インキュベーター
クリーンルームにあるCO2インキュベーターです。設定した温度で炭酸(CO2)ガスを注入し、温度や湿度、CO2濃度を一定に保つことで、より生理的条件に近い状態で細胞培養・実験・観察ができます。
炭酸ガス濃度を体内のCO2分圧に近い5%にすることで、細胞の成育に最適なpH値(ph7.1~7.4)や体内温度(37℃)を維持しながら、培地が乾燥しないための加湿や防カビなども行っています。
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