真皮線維芽細胞療法とは
『真皮線維芽(しんぴ せんいが)細胞療法』は、ご自身の耳の後ろから採取した肌細胞(真皮線維芽細胞)を、厚生労働省が許認可した専門施設で培養し増殖させた細胞を、老化が気になる部位に注射します。
若々しく活力に満ちた細胞を増やすことで、シワやたるみなどの老化現象を根本から改善することが期待できる先進的な治療法です。
『真皮線維芽(しんぴ せんいが)細胞療法』は、ご自身の耳の後ろから採取した肌細胞(真皮線維芽細胞)を、厚生労働省が許認可した専門施設で培養し増殖させた細胞を、老化が気になる部位に注射します。
若々しく活力に満ちた細胞を増やすことで、シワやたるみなどの老化現象を根本から改善することが期待できる先進的な治療法です。
感染症が陽性の場合は治療ができません。
耳の裏側から皮膚を採取します。大きさは米粒大で、傷あともほとんどわかりません。
採取した真皮線維芽細胞を、CPC(培養施設)で増殖・培養します。通常、6週間かけて細胞を1000~10000倍に増やし、注射に必要な量の線維芽細胞を確保します。
CPC(培養施設)で培養をした後、当クリニックで注射します。
増殖された線維芽細胞をシワや肌のへこみなど治療が必要な部位に注射します。
注入した新しい肌細胞は活性能力が高い為、コラーゲンやヒアルロン酸をどんどん合成してくれます。日にちが経てば経つほどどんどん肌のハリ・ツヤが出てキメの整った肌に若返ることができます。
2週間後に2回目の肌細胞移植を行います。
※コースによっては、2週ごとの移植があります。
※本治療を受ける際は事前に感染症などに罹患していないかどうかを確認する必要があります。
そのため、予め指定した項目の血液検査を受けていただいたうえで来院いただく必要があります。(事前に血液検査を受けられない場合は当院にて実施いたします)なお、事前検査にかかった費用は患者さまのご負担となります。予めご了承ください。
人間は、精子と卵子が結びつき、受精卵になったところから始まります。受精卵は細胞分裂を繰り返すことで筋肉や神経、皮膚、骨などを形成し、約280日間でヒトの形を作りあげます。
このように、人間は最初1つの細胞から始まっています。
ヒトの身体は全部で約60兆個の細胞でできていると言われており、生命活動を維持するために常に新しい細胞と入れ替わっています。
人間に限らず、すべての生物は1つの細胞が集まることでできているのです。
つまり肌には肌の細胞があるのです。
細胞とは何かを一言で言えば、様々なタンパク質を生成する存在です。
細胞が分裂し、真皮線維芽細胞になると、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、ラミニンといった皮膚を構成するタンパク質を作り始めます。ただし、常にこれらのタンパク質が作られているわけではなく、紫外線や乾燥、フリーラジカルなどによって壊れた分だけが新たに補われます。無限にコラーゲンが作られるわけではありません。
また、すり傷や皮膚の怪我の際には、細胞はコラーゲンなどを盛んに作り出します。この過程を「創傷治癒機転(そうしょう ちゆ きてん)」と呼びます。つまり、真皮線維芽細胞は皮膚を作り出す工場のような存在です。
レーザー治療や超音波、光、電磁波を使った治療は、ほとんどの場合、真皮線維芽細胞に軽いダメージを与え、その創傷治癒機転を活性化させることでコラーゲンなどの生成を促し、コラーゲン豊富な肌を作ることを目的としています。
特に真皮線維芽細胞が生成する「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」は、肌を構成する3つの主要な成分で、肌のハリや潤いを維持する役割を果たします。若い頃に肌にハリや潤いがあるのは、真皮線維芽細胞が豊富で、それが正常に機能しているためです。しかし、真皮線維芽細胞の数は20歳を過ぎると減少し、50歳頃には約3分の1にまで減少してしまいます。